補聴器をつけている方の中には、特に話し声を聴き取る際、聞こえづらくなる困難を抱えている方がいらっしゃいます。そこで、この記事では聞こえづらさを抱えている方へアドバイスします!

聞こえづらさの例
聞こえづらさの代表例としては、話し声の一部が何の音か聴き取れない、サ行が聴き取れない、カ行が聴き取れない、高い音が聴き取れない、低い音が聴き取れない、中くらいの音が聴き取れない、速い話し方のために聴き取れない、などが挙げられます。こうした聞こえの方は話し方に配慮をしてもらえれば聞こえ具合は改善する可能性があります。例えば、聴き取れない音を強く強調して話してもらう、穏やかにゆっくり話してもらう、別の聴き取りやすい(大人向けの)言葉に変えてもらう、などが挙げられます。
文字化の大切さ
それでも聴き取れない方は文字化への配慮を相手に求めることが大切です。紙のメモ帳への筆記、PCのメモ帳へのタイピングやメール、チャットなどの筆談、スマホやタブレット、PCの音声認識機能を使っての文字化、など話してもらう内容を文字にしてもらうことが大切です。特にスマホやタブレットなどの機械による音声認識機能は、近年の技術向上により、音声を文字に変換する精度が高くなっています。
文字にすると、曖昧な聞こえ具合によって生じる聞こえづらさが解消され、コミュニケーションが円滑になります。
職場においての注意点
これらのコミュニケーション方法だけではどの仕事にもある突破的な出来事には対応できないでしょう。克服には周りの方々を巻き込む力が必要です。周囲が注意して突発的な出来事を聴覚障害者に教えたり手助けしたりしてもらえるような関係作りが大切です。聴覚障害はコミュニケーションの障害と言う方もいらっしゃいます。コミュニケーションの障害は周囲の理解とサポートがあってこそ乗り越えられるものだと思います。そのために、人によって大きく異なる、自分だけの聴こえ具合を把握することは極めて重要です。
まとめ
一番大切なのは個々人の聞こえ方に合わせて話し方を変えてもらったり、それでも聴き取れない場合は筆談やスマホの音声認識機能などを使って文字化してもらうなど、補聴器をつけているから大丈夫だと思い込ませず、聴覚障害に対する配慮を、個々人に合わせて柔軟に行ってもらうことです。人間関係のトラブル防止のためにも、是非、自分に合う方法を試行錯誤してみて下さい。