最近、認識が浸透しつつある生産性の向上。今回はプロセスマイニングを解説するとともに、これを元に業務改善を行ったBMWの事例についてご紹介します!
プロセスマイニングとは
プロセスマイニングとは様々な企業が開発したツールなどを利用して、業務で利用したパソコンなどの機器の記録を収集し、それを元に業務改善を行っていくことです。例えば業務で使うパソコンには一動作ごとに記録が残ります。それをツールなどを使うことで可視化します。それを元にどうすれば無駄な業務が改善されるか、検討できるようになります。日報など人間が入力したデータを元にするなど、人間の勘だけで業務改善を行うのではなく、客観的な事実を元に業務改善を行うことで業務改善を進めやすくなると言うメリットがあります。他方、デメリットはツールを使うコストが掛かることです。ですが、そのコストを上回るメリット、顧客満足度の向上や大幅なコスト削減を達成したケースが多いようです。
BMWの例
例えば自動車製造業のBMWでは、工場からディーラー、購入者へ車を届ける際に一日でも遅延が出るとコストが掛かっていたそうですが、プロセスマイニングにより業務の可視化を進め、問題を明らかにして遅延が出ないようにしたところ、コスト削減に成功したそうです。また、生産コストを分析し、車の最適な値段設定に繋げ、顧客満足度を高めたそうです。その他にもプロセスマイニングによりコストや業務改善に成功しており、詳しくはこちらの記事をご覧下さい。この引用記事にもあるように、プロセスマイニングの導入に懐疑的な人の説得に苦労しており、そのような方々の反発は避けては通れないようです。いかに成功事例を元に説得できるかがポイントでしょう。
業務改善の助成金がある
業務改善による生産性の向上は政府の課題となっており、厚労省では業務改善の助成金事業を行っています。これは生産性向上に資する設備投資等(機械設備、コンサルティング導入や人材育成・教育訓練)を行うとともに、事業内最低賃金を一定額(各コースに定める金額)以上引き上げた場合、その設備投資などにかかった費用の一部を助成するものです。詳しくはこちらの厚労省のHPをご覧下さい。
最後に
業務改善には様々な方法があります。今回はプロセスマイニングを取り上げましたが、他にもまだまだあります。今後も散り扱っていきます。