今回はスターバックスで働く聴覚障害者についてご紹介します!
スタバで働く聴覚障害者の接客のプロについて
2022年5月30日(月)のEテレで難聴の山口トモさんがろう学校に聴覚障害者のコミュニケーションについて課外授業を行っていました。
山口さんは補聴器をつけてコミュニケーションをとりますが、手話でのコミュニケーションも堪能です。そんな山口さんはスタバでレジ対応もされているのですが、いくつか接客のポイントを紹介されていました。
①聞こえないことを伝える
お客様に対応する際にまず山口さんが聞こえないことをカードを使ってお客様にお伝えします。そうすることでお客様に「聞こえない方なんだな」と心の準備をして頂きます。すると心の距離が少し縮まるそうです。
②目で見てわかる工夫をする
山口さんがお客様に見せるカードには持ち帰りか店内での召し上がりか、サイズはどれか、などが書かれており、指で示して頂くことで注文内容を視覚化しています。細かい注文内容は筆談ボードを使っています。
③確認する
注文か確定したら、レジ画面をお客様に見せて注文内容に間違いがないか確認します。そして商品の受け渡しにはレシートを見させて頂き、間違いがないか徹底的に確認します。
健聴者とコミュニケーションを取る時の苦労
山口さんはスターバックスで働き始めた当初はスタッフの皆さんが聞こえる方ばかりだったのと、皆さんが忙しくて口の動きも満足に読み取れず苦労したそうです。そこで普段どんなやり取りをしているのかアンケートを取ったところ、実にさまざまなやり取りをしていることに驚いたそうです。そこで考えに考え、上記のコミュニケーションに到達したのです。
印象的な言葉
山口さんはご自身の仕事を紹介する最後にこんな言葉を残していました。聴覚障害者と同じコミュニケーションを取ることはできません。なぜなら聴覚障害者には限界があるからです。聴覚障害者と同じコミュニケーション方法を取るのではなく、自分に合ったコミュニケーションを取るべきです。そうすることで聴覚障害者は初めて成長するのだと確信していらっしゃいました。
まとめ
著者も山口さんの考えに同感です。聞こえないからと諦めるのではなく、ではどうすればコミュニケーションを取れるのかを考えて実行に移すことで私の世界は広がっていったと思うからです。私もどんどん成長していきたいです!