前回に引き続き、重複障害者の就労についてのヒントを探っていきます!
大手社労士法人を退職した後
大手の社労士法人に勤めていた頃になかぽつという略称で呼ばれる障害者の就労と生活を支援する福祉事業所を利用していたのですが、退職した後は就労に自信がなかったため就労継続支援B型に1年程通っていました。その時にようやく社労士試験に合格しました。合格後は一人で職探しをし、大企業の人事課に就職が決まりました。週20時間での障害者枠でした。しかし、主治医が突然亡くなり、別の病院へ転院するも引継ぎが上手く行かず、治療薬を減らしたりするなどして症状が悪化し、人事課の方々にばかにされているという妄想などが出て人間関係が悪くなり退職となりました。今思えば効いている薬を減らすなどは良くないことであったなと猛省しています。
IPSモデルと出会い色々な経験を積んできたからこそ分かったこと
なかぽつとはまだつながっていましたから、そこの紹介でIPSモデルを実践する所へ通いました。そこで初めて精神障害があっても就労は可能であると知りました。そこの方のサポートで何か所か社労士事務所に就労したものの長続きせずに上手く行かなかったのは自分のことを熟知していなかったからだと、今ではわかります。
私はお金に苦労してきたためかお金の欲が強く、それが就労時間を長くするきっかけになりましたし、肩に力の入る原因でもありました。お金の欲はあっても良いのですが、それが症状を悪化させる原因になったら元も子もありません。今は欲に目が眩むことなく、体調を安定させることを第一に考え、肩に力が入り過ぎることなく適度に仕事に取り組めています。人生に無駄はないですし、挑戦してきたことは無駄ではなかったと思っています。今は補聴器を外し、週10時間未満で在宅勤務ですのでストレスも少なく、体調も安定し、それに伴って心も安定するようになりました。
最後に
以前の記事でも触れましたが、やはり一番大切なのは自分を深く知り、その欲求をある程度満たしつつ、どこまで働けるかを探ることではないでしょうか。心の病気や障害の程度は人によって大きく違います。就労が簡単な人もいらっしゃればそうでない方もいらっしゃいます。また、社会保障を利用しながら働くことは悪いことではありません。私も障害年金を頂きながら働いています。それが最終的に人のためになるのであればこれ以上の喜びはありません。
最後に私の経験を書いたこの記事が、読んでくださった方の一助になれば幸いです。ここまで読んでくださってありがとうございました!