今回は軽度の統合失調症(精神障害者保健福祉手帳3級に該当)と重度の聴覚障害(身体障害者手帳2級に該当)を持っている著者の障害との付き合い方と就労について紹介します!
著者の重複障害との付き合い方
著者の聴覚障害は生まれつきですが、ほぼずっと聾学校育ちでした。補聴器をつけて相手の方の口を読み取る聴覚口話法の訓練を家庭でも学校でも受けてきました。たまたま上手く行ったので声はきれいですが、やはり大きな声ではっきりとゆっくりめに話して頂かないと良く聞こえないですし、それでも100%聞き取れる訳ではありません。統合失調症になり、補聴器をつけて懸命に聞き取ろうとすることが疲れに繋がると気付いたときは外すことを選びました。精神科の医師もそのような事例を見ており、それも後押しになりました。過去の記事で紹介した通り、スマホの音声認識機能などをフル活用して会話をしています。
大変なのは統合失調症との付き合いでした。統合失調症になったときはどんな病気なのかも分からずただただ困惑していました。しかし、精神科のデイケアに通ったり、統合失調症についての本を読んだりするなどして知識を深めていきました。統合失調症は重い病気ではあるものの、ストレスに気を付ければ通常の日常生活や一般就労も可能だと学びました。今でも何を言っているかは分からない幻聴は聞こえますし、ストレスや疲れが溜まると気分の落ち込みや妄想が出ますが、日常生活に支障はありません。
著者の就労について
むしろ大変なのは就労です。自分のことを深く理解していないと長続きすることは難しいでしょう。私の場合、お金に苦労したせいか最初は週40時間勤務をしていました。しかし、ストレスや疲れで症状が強まり周りとの関係も悪くなりました。そこを辞めた後も週20時間勤務で就労したのですが、やはりストレスや疲れで休みがちとなり退職しました。今の職場では在宅勤務と週10時間程度の勤務となっていますが、体調が安定しています。やはりお金にとらわれることなく体調を安定させることが一番だと今では考えています。聴覚障害で障害年金を頂いていますから生活面で心配はありません。
最後に
自分のことを深く理解したとき、頑張り過ぎないことや欲に目が眩まないことが大切だと気付きました。もちろん、人によっては私と違う考えもあるでしょう。しかし、私は病気や障害と上手く付き合いながら私の道を歩むだけです。その先に何が待っているかは分かりませんが、諦めさえしなければ何でもできると思うのです。