この記事では聴覚障害者の就職面接と採用後の聴覚障害への配慮について解説します。
就職面接での注意点
聴覚障害とは耳の器官や神経に何らかの障害や病気があり聴こえづらく、または聴こえない状態となっていることです。そのため、聴き取りづらさは人によって異なります。就職面接では自分の聴覚障害の特性について説明をするべきです。でなければ、採用が決まった後に円滑なコミュニケーションが取れなくなったり、仕事の伝達がスムーズに行かずに仕事ができない人間とみなされるなど無用なトラブルを招きかねません。補聴器をつけるべきなのか、外すべきなのか、大きな声でゆっくりとはっきり話してもらうのか、筆談や手話などをお願いするのか、人によって配慮は様々ですが、事前にこれまでのコミュニケーションでの経験を振り返り、障害の特性を把握する必要があります。
採用後の職場での配慮
人によっては口の動きが会話の補助となる場合があります。そのため明るくて静かな場所でゆっくりと話す必要のある方もいらっしゃるでしょう。一番良いのは伝えたいことを目に見えるようにすることです。パソコンのチャット機能やメールなどの通信機能を使ったり、スマホやタブレットなどの音声認識機能を使ったり、メモ帳に書くなどの筆談、指差しなどの身体ランゲージ、手話通訳などの手話による情報保障が一般的です。
聴覚障害の職場での理解を進めるためには、朝礼などで従業員に簡単な手話勉強会を開いたり、有志で聴覚障害者の集まりに参加したり、聴覚障害についてのセミナーを開いたり、ヘッドホンを使って聴こえない環境を疑似体験したり、と様々な取り組みが一部の企業で行われています。
もちろん聴覚障害者側の働きかけも必要です。自分の障害の特性について、いわゆる取扱説明書として文書にまとめて、どのような聴こえ具合なのか、どのようなコミュニケーションを普段はしているのか、どのような配慮を求めるのか、自分の聴こえ具合などを会社側に知ってもらうことが一番大切です。早期退職をしたり、仕事でのトラブルを避けるためにも自分について理解を深めておくことは職場での満足いく働き方や今後の人生においても極めて重要です。
まとめ
聴覚障害は千差万別です。個々人に合わせた働き方を進めるためにも、自分を理解して、それを周囲に求めていくことは大切です。
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