札幌障害年金相談センター(運営:社会保険労務士法人ファウンダー)で実際に対応させて頂きましたうつ病による障害年金の請求事例を紹介させて頂きます。
1,うつ病による障害年金受給までの経緯
Aさんは中学3年生の頃、同級生との関係が悪化し、孤立を経験されました。高校入学後、腹痛をきっかけに不登校となり、精神科を受診。その後、高校を退学されました。長期にわたり抑うつ状態が続き、希死念慮が頻繁に現れるようになり、自傷行為を繰り返すこともありました。
ご家族の方が障害年金の可能性を検討する中で、当センターへご相談くださいました。Aさんの状況を詳しくお伺いし、障害年金の申請手続きをお手伝いさせていただきました。
本件は、初診から6年が経過していましたが、Aさんの初診時の年齢が16歳だったため、20歳前障害による障害基礎年金の申請が可能でした。障害認定日(20歳時点)の診断書と請求時点の診断書を提出し、その結果、障害認定日において2級の認定を受けることができました。
障害年金の申請には、適切な書類の準備や申請の時期が大きく影響します。当センターでは、障害年金に関するご相談を承り、スムーズな申請ができるようお手伝いさせていただいております。障害年金についてお悩みの方は、お気軽にご相談ください。
2,障害年金の周知と支援の重要性
Aさんは、28歳頃から不安感、動悸、冷汗が急に現れるパニック発作が始まりました。その後、カギや火の確認などの確認行為が増え、先手強迫もひどくなり、医療機関を受診しました。
約9年間受診を続けましたが、症状は悪化し、薬物療法や支持的精神療法を行っていました。しかし、医療機関からは障害年金についての話は出ることがありませんでした。その時、支援者(家族会や医療機関の人でない方)に巡り合いました。
支援者も障害年金について知らなかったのですが、以前受け取ったハガキを思い出し、専門の相談機関に電話しました。そこで、札幌障害年金相談センターにご相談いただく機会がありました。このセンターでは、障害年金に関する専門知識を活かし、申請手続きをサポートしています。特に、初診日や診断書の作成など、障害年金申請に必要な手続きについて丁寧に説明し、支援者と一緒に進めていきます。
担当の社会保険労務士がAさんと支援者と面談し、障害年金を請求することになりました。初診日の確認と傷病の状態を十分把握するために、Aさんと初診の医療機関を訪問し、初診日を確定することができました。
日常生活能力の判定項目についても十分に聞き取りを行い、文章にまとめ、障害年金の診断書(精神の障害用)記載要領とともに、医師に診断書の作成を依頼することになりました。
結果、医療機関からはAさんの病状を反映した診断書が作成され、数か月後、障害年金の受給が決定しました。
支援者の方の行動によって、障害年金を知らなかった人を動かすことができ、大変喜んでいただけました。もっともっと、医療機関や家族会などに障害年金という制度の周知拡大を行い、障害年金に該当される人に支援を行うことが必要と思いました。
3,支援の架け橋が繋ぐ新たな一歩
28歳のとき、突如として不安感や動悸、冷汗を伴うパニック発作が始まったAさん。日々の生活の中で、鍵や火の元を何度も確認せずにはいられない強迫行為が目立つようになり、先手強迫の症状も深刻化していったため、医療機関での治療を開始されることとなりました。
治療は9年という長期にわたり、薬物療法と支持的精神療法を継続して受けていらっしゃいましたが、症状の改善には至りませんでした。この間、医療機関からは障害年金制度についての情報提供はなく、先の見えない不安な日々を過ごされていました。そのような中、一人の支援者(医療機関や家族会以外の方)との出会いが転機となりました。
この支援者の方も障害年金制度については詳しい知識をお持ちではありませんでしたが、以前受け取った障害年金に関する案内はがきを思い出され、私ども札幌障害年金相談センターにご連絡を下さいました。
私どもは、まずAさんと支援者の方との面談の機会を設けさせていただき、これまでの経緯を詳しくお伺いしました。その上で、障害年金請求のお手続きについて、ご説明とお手伝いをさせていただくことになりました。
より適切な請求を行うため、Aさんと共に初診医療機関へ伺い、初診日の確認作業を丁寧に進めさせていただきました。また、日常生活でのお困りごとについて細やかにお話を伺い、それらの情報を整理して文書化させていただいた上で、障害年金診断書(精神の障害用)の記載要領と共に、担当医師にお渡しいたしました。
このような準備を経て、医師からはAさんの実態に即した診断書を作成いただき、数か月後には障害年金の受給決定の知らせをお届けすることができました。
支援者の方の温かなお心遣いにより、これまで制度をご存じなかったAさんに必要な支援をお届けできましたことを、私どもは心より嬉しく思っております。
この貴重な経験を通じ、より多くの医療機関や家族会の皆様に障害年金制度について広くお伝えし、支援を必要とする方々のお役に立てるよう、私どもは一層の努力を重ねてまいりたいと考えております。
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